• コンクリートのひび割れ幅 及び ひび割れ深さの測定

<概要>新設の構造体コンクリートや既設の構造体コンクリートでは、内的・外的作用に起因するひび割れが発生する場合があります。
    ひび割れといっても単に構造的に軽微なものから補修を要する重大なものまで様々な種類があります。
    ひび割れの調査方法として今日までに最も多く使用されている方法は、クラックスケールであり、
    主としてひび割れ幅の大小が測定されています。
    弊社では、(株)ファーストのクラックビューワを用いてひび割れ幅を測定します。
    この機器を用いることにより、個人的な読み取り誤差がなくなり、継続的な調査も容易にできます。
    また、最近では非破壊検査技術の向上により、ひび割れ深さの測定も可能となっており、
    弊社では、東亜エルメス(株)のエルソニックを用いてひび割れ深さを測定します。
    これらの測定機器を用いて国土交通省が指定する重要構造物のひび割れ調査を行った実績があります。

      〈ひび割れ幅の測定〉●ひび割れ幅を測定したいポイントに
 下図のようなテープ(3-1)を貼っておくと、
 以後の経過観察において、
 全く同じところで測定ができ、効率的です。
 測定時間も極めて速いのが特徴です。
     〈ひび割れ深さの測定〉●ひび割れを挟み近接した状態でセンサーを置くと、
 ひび割れが影響して、センサー間に
 超音波が送受信されません。
        緑ランプ点灯
●上図のように、ひび割れ幅の測定結果は
 データとして保存することができ、
 文章等にも添付することができます。
●ひび割れを挟みそのままの状態で
 センサーの間隔を広げていくと、
 ひび割れが収束した時点で、
 センサー間に超音波がはじめて送受信されます。        赤ランプ点灯

●このときのひび割れから
 センサー間の距離を実測します。
 そして、所定の計算方法により、
 ひび割れ深さを求めることができます。