• 現場鋼溶接部の浸透探傷試験及び超音波探傷試験

<概要>土木工事共通仕様書の品質管理基準及び規格値によると、現場鋼溶接部においては、
    非破壊試験により溶接部の試験を行う様指示されております。
    非破壊試験のうち、溶接部表面とその周辺の熱影響部の割れやその他の有害な欠陥を調べるために、浸透探傷試験が行われます。
    また、溶接内部の有害な欠陥を調べるためには超音波探傷試験が行われます。浸透探傷試験では、
    原則として全溶接線の試験が原則となっており、且つその内の10%以上は有資格者による試験が要求されています。
    超音波探傷試験では、原則として溶接20箇所毎に1箇所の試験が要求されています。

  • 合否判定基準

●浸透探傷試験
  試験は、JIS Z 2342に準拠して行い、溶接部表面及び熱影響部に対して
  割れやその他有害な欠陥が認められない場合に合格となります。

●超音波探傷試験
  試験は、JIS Z 3060に準拠して行い、溶接内部にきずが認められない場合に合格となります。
  きずの存在が認められた場合は、JIS Z 3060の3類(下表)に従って合否判定をおこないます。